名探偵コナン ベイカー街の亡霊 のレビュー・感想・評価
レビュー 『AI・VRをテーマにした現代に通じるミステリー傑作』
2002年公開の劇場版名探偵コナンシリーズの第6作目です。監督はこだま兼嗣(けんじ)。脚本は野沢尚(ひさし)。
2年前のアメリカ。IT企業シンドラーカンパニーの社長トマス・シンドラーの養子である天才少年の「ヒロキ・サワダ」は1年で人間の5年分成長するAIの開発に成功する。
彼はそのAIを【ノアズ・アーク】と名付け、プログラムのデータを電話回線を通して外部へ送信した後に、ビルの屋上から身を投げ命を落としてしまう。
現代、コナン達は友人とともに最新シミュレーションゲームのスニークプレビューに招待され会場へ来ていた。「コクーン」というゲームは、シンドラー社が共同開発した体感型ゲーム。繭型のシェルターに入り、電気的に神経中枢を刺激することで五感を支配し、実際にゲームの世界に入り込んだかのような体験をすることができる。これは日本中で選ばれた100名の少年少女が体験することになっていた。
選ばれた100名の少年少女は、いわゆるサラブレッド。政治家の息子、警視副総監の孫など裕福な子どもたち。
元太はそんな少年らを「いけ好かないやつ」だと非難。灰原は「悪しき日本の世襲制が凝縮された光景ね」と一言。
そんな少年たちを注意したのは、開発者である樫村。彼は故ヒロキの父親でもある。
そんな中、会場には開発に協力した工藤優作(コナンの父親)も到着。会場は盛り上がります。
いよいよ体験の時間が迫った中、殺人事件が発生。
被害者の残したダイイングメッセージを見たコナンは真相の手がかりはゲームの世界にあると考え、「コクーン」に入り込みます。
現実世界と仮想現実、両方の世界で起こる事件を同時並行的に解決していくミステリ要素たっぷりのコナン映画の傑作!
上映時間は107分。
コナンと父優作の関係性が好き
コナンの歴代映画の評価の中では個人的にベスト3には入っている本作。
それは、普遍的なテーマが入っているからであろうと思います。
公衆道徳というのを教わらなかったのか。問題提起をしてくれます。
アクション映画じゃなくても見どころがたくさん作れますよというのを見せてくれます。
スケールは今のコナン映画の方が映像的には派手かもしれません。
高い酒は悪酔いしないんだよ。
「ヴァイキング」「パリ・ダカール・ラリー」「コロッセウム」「ソロモンの秘宝」「オールド・タイム・ロンドン」とこの中だったらパリダカかな笑
Blu-ray版がおススメ!
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