M3GAN ミーガン のレビュー・感想・評価
レビュー 『AIロボットの暴走を描いたホラー作品!』
2023年公開のホラー映画。ジェイソン・ブラム、ジェームズ・ワン製作です。
冒頭、ファンキ社という玩具メーカーのCMが流れます。「ペッツ」という対話できる小型ロボットの紹介がされ、子どもたちに大人気であることが分かります。
その後、雪山を車で走る親子3人のシーンに移ります。車内の後部座席では、親子の娘ケイディ(ヴァイオレット・マッグロウ)が先程のCMのおもちゃ「ペッツ」で遊んでいます。そんな娘を見て母親は「1日30分迄にしなさい!」と注意します。
夫とも軽く口論となり何だか車内の雰囲気が悪くなったなあと思った後、周囲の天候も悪化。吹雪となり、親子3人の乗った車は交通事故に遭います。
ここで、シーンが移り、ファンキ社地下の玩具開発部屋には開発者のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、第3型生体アンドロイドM3GAN(エイミー・ドナルド)と呼ばれる、いわゆるAI人形を開発しています。AI人形のデモに失敗したジェマは、上司のデヴィッドからライバルのハズブロ社が出したおもちゃ「ファージーズ」に対抗するために、廉価版のペッツを開発するように命じます。
落ち込むジェマでしたが、救急病院からスマホの着信があり姉妹が事故に遭ったことを知ります。先程雪山で事故を起こした家族はジェマの姉妹だということが分かります。病院にたどり着いたジェマは両親を亡くし一人残されたケイディを引き取ることになります。
子育ての経験もなく、ロボット開発一筋だったジェマにとってケイディとの距離感の取り方に苦慮します。仕事も立て込んでおりストレスを溜め込むジェマでしたが、ある日ケイディが、ジェマが大学時代に開発したロボット(ブルース)に興味を示し「他のオモチャは一生要らない」と発言したことからAI人形の再開発を決心します。
急ピッチで完成したミーガンをデヴィッドに見せるとアンビリバボーと大好評。商品化には多額の予算が必要になることからCEOに向けたプレゼンへ向けて開発に進みます。
一方、ミーガンはケイディとの交流を深めながら、日常の出来事を通してまるで人間のように学習をしていきます。
ここまでで、30分ぐらい。続きは是非本編をご覧ください!上映時間は102分です。
ミーガンによるリアルで丁度良い怖さ
本作で一番の魅力的な登場人物はミーガンです。
この映画では随所にミーガン目線で世界を見るカットがあり、観客はミーガンにも感情移入できるような作りになっています。
AIが自我を目覚めて人間に逆襲するというストーリー自体はもはや目新しさはないかもしれませんが、今作はリアルな描写とミーガンの独特な動きで、より現実感を感じさせる映画になっています。
次第に行動がエスカレートしていくミーガンをじっくり描く。そしてケイディとジェマの絆も同時に描くことでヒューマンドラマとしての要素もある映画です。
ミーガン、ケイディ、ジェマ この3人による関係性(特にミーガンとジェマ)がどう変わっていくのかは、是非本編をご覧ください!
Blu-rayには【アンレイテッド・カット映像】を収録!
・本作品はAmazonPrimeでも見れますが、迫力のある映像と音響をより楽しむなら『Blu-ray』がおすすめ!
・ブルーレイには、監督自ら再編集、そして再構築したアンレイテッド・カット版も収録されています。