【10】ブラックジャック(2004) Karte:00-04 感想

Karte:00 オペの順番 これはイリオモテヤマネコじゃないか!⭐⭐⭐

 ブラックジャック(以下BJ)が乗っていた船が座礁。代議士・赤ん坊・イリオモテヤマネコの3者が怪我をしてしまう。一刻も争う状況の中、BJが下したオペの順番の判断とは?

 BJの医者としてのスタンスがよく分かる第1話にふさわしいストーリーでした✨

 BJ役の大塚明夫、ピノコ役の水谷優子、両者の声優が役にぴったり!!

Karte01: 消えた針 理屈で説明できないから奇跡なんだ! ⭐⭐⭐

 ピノコはふとしたきっかけで、いじめられっ子の少年写楽と友だちになる。互いに仲良く遊んでいたが、ある日、写楽は突然気を失ってしまう。写楽の姉のワトソンは、3,000万円でBJに手術を依頼。

 手術は無事終了したかに見えたが、不慮の事故で写楽の点滴注射針が折れ、体内に侵入してしまう。静脈の中を注射針が心臓へと向かっていく危機的状況に対し、BJは再手術を決行。

 しかし、針が摘出できないまま、針の反応は心臓手前で消失してしまう。

 これ以上の手術続行は不可能とBJは判断。BJは「手術料は必要ない」と悔しい様子を見せながら立ち去る。

 そのBJに後日ある「奇跡」の知らせが届く!

 BJの奇跡を否定する姿勢に対し、ワトソンの

 「奇跡は人の強い意志の上に成り立つもの。理屈じゃない!理屈で説明できないことだから奇跡なんだ!!」の言葉が強く印象に残ります。

Karte02: アリの足 君が今歩いている道は以前私が同じように歩いた道なんだ! ⭐⭐⭐⭐️

 足の不自由な少年「ミツオ」は、広島から大阪迄の約400kmを杖を使いながら徒歩で移動する挑戦をする。

 きっかけは彼の愛読書「ある身障者の記録」そこに記された記録と同じ挑戦をすることを思いついたのだった。

 BJはなぜかその少年の挑戦に対してストーカーまがいに付きまといながら見守っていく。

 貴重なBJの過去シーンが見れる回。本間先生も登場。アリの足のようにゆっくりゆっくりと歩みを進めるミツオ君の姿に胸を打たれます。

 苦労を経験した人間は、自分と同じ苦労をしている人間を見ると自然と応援したくなるもの。

 財布や毛布を地面に直置きしないBJの気遣いも流石でした笑

Karte:03 ひったくり犬 我が家の新しい家族、だから必ず助ける!⭐️⭐️

 公園で遊んでいたピノコと写楽だが、通りすがりの野良犬にピノコのポシェットがひったくられてしまう。

 慌てて犬を追いかけるが、道路に飛び出した犬はトラックに轢かれてしまった。

 ピノコはBJを呼び出し治療。BJは怪我が治るまで家に犬を置くことを渋々認めます。

 そして、犬にはゆっくりを意味する「ラルゴ」という名前を与えます。

 そんな折、公園に寄ったピノコはラルゴがひったくりをした直後、頭上から鉢植えが落下していたことが判明。

 予知をして命を救ったと主張するピノコですが、BJはそんなことはあり得ないと否定します。

 ある日、ラルゴは突然BJとピノコを家から連れ出します。直後に大地震が起きて…

 血の繋がりのない関係に対して「家族」という言葉を使うのは重いですが、それだけに感動しますね!

Karte:04 お医者さんごっこ そんな医者に憧れるのはよせ!くだらないから! ⭐️⭐️⭐️⭐️

 いじめっ子のコングには病気の妹がいた。

 彼女の望みは友達を治したBJに自分を診てもらうこと。困ったコングは演劇部のキートンにBJのフリをしてもらうことをお願いします。

 いじめをやめることを条件に引き受けたキートンはBJの扮装をして妹のチャコちゃんへの訪問を重ねていく。

 何とか正体がバレずにきていたが、ある日チャコちゃんはBJに手術をしてほしいとお願いしてきて…

 満を持してのBJ本人登場シーンがカッコいいです。

 キートンの「医者だからって偉いとは限らない。お金を儲けたいガメつい人間だっていっぱいいる」の言葉はBJ先生にも身に沁みたようです笑

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