スーサイド・スクワッド のレビュー・感想・評価

レビュー 『デヴィット・エアー版は暗い!』

 ジェームズ・ガン版が面白かった為、デヴィット・エアー版を鑑賞しました。

 結論から言うと、やっぱ新作の方が面白かった。終盤に福原かれんさんが、戦いながら「どこだ、見えない」と日本語で言うのですが、本作はハリウッドアクション映画でありがちな、暗いシーンが全編に渡って展開されます。

 ハリウッド版ゴジラやパシフィックリムとかハリーポッターとかダークな画面構成=つまらないという訳ではないが、全編に渡ってやられると明るいところで戦ってくれないかと必ず思ってしまいます。

 今作も刑務所や地下鉄、夜の街、バーなどこの世界は夜しかないのかってぐらい、夜ばっかです。

 スクワッドチームが終結した時ぐらいじゃないかな、、、明るくなったのは。

 今作の前提として、スーパーマン死亡。というのが、ある。

 なぜ死んだのかは分からないが結構重大なことじゃないか。

 そんな中、はびこる悪に対抗するのは悪だということで、ウォラー鬼ババア長官が「スーサイドスクワッド」を結成。

 首に仕掛けられた小型爆弾で服従させるのはありがちな設定。

 メンバーはおなじみデッド・ショットやハーレイクイン、キャプテン・ブーメラン、エル・ディアブロ等々。

 正直この3人以外は影が薄い。

 カタナちゃんはある意味目立っていた。

 敵はエンチャント・レスという妖怪に憑りつかれた考古学者。

 この彼氏が指揮官のリック・フラッグ大佐ということで、何だか世界が狭く感じます。

マーゴット・ロビーがかわいい!

 良いところは、ハーレイ・クイン演じるマーゴット・ロビーの可愛さ、女は少しいかれてるくらいがいいと言ってますが、見た目も可愛いし個性的で本作の中心です。ハマっている。

 世界が私たちに何かしてくれた。憎まれただけよ。というセリフは何か悪役だからこそいえるセリフで、今作のこういうシーンがもっと欲しかったです。

 序盤から盛り上げてくれれば終盤にカタルシスがあったんじゃないかなと思います。

 一番、気になったところはジョーカーの扱い。正直いなくても、、、と思っちゃったんだが。

 ストーリーに直接的に関わってくるかといえば、そうでもないし、回想シーンの登場だけでも良かったんじゃないかと。

 バットマンも出てくるならブツケとけばよかったんじゃないかなあ。

 何かちょっとやんちゃな好青年って感じもした。ハーレイとジョーカーの関係をサイドストーリーで語らせるのは中途半端だったなと思った。

 ただ、彼の欲望は服従となり、服従は力となるというセリフは印象的だった。

 俺の為に全てを捧げられるかってジョーカーがハーレイに聞くのだが、ハーレイは「イエス」と即答。

 そのハーレイに対しよく考えろよと忠告した後に言ったセリフ「Desire becomes surrender. Surrender becomes power」

 ちょっと理解しづらかったが冷静に考えてみる。まずdesireは中森明菜の楽曲ではなく、~を強く欲するという意味。

 surrenderは降伏、身を任す、服従するという意味。

 つまり、人間誰かを物凄く好きになると、自分のものを何でも捧げちゃうようになるよ。それが遂には力になっていくんだよという意味。

 前半はよくわかるが、後半の解釈は今のところしっくりこねえな。

 力というより支配の方がしっくりくる感じがするよな。それとも服従心は人を強くするということかな。

 何だかんだジョーカーかっけえな。一言で作品の品格を上げてます。

 何か編集の仕方によっては、もっと面白くなったかもと思えるような。

 お勧めとはあまり言えないけど、見て損という程でもない作品でした。意外と嫌いじゃないです。50点。

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