ワンダーウーマン 1984 のレビュー・感想・評価
レビュー 『アメコミ映画娯楽大作として気楽に楽しめる!』
2020年公開のDC映画。監督はパティ・ジェンキンス
。主演のワンダーウーマンを演じるのはガル・ガドット
です。タイトルの通り、作品の舞台は1984年となります。
2020年12月20日に映画館にて鑑賞しました。
同年公開のテネットは難解な映画でしたが、今作品は拍子抜けする程に気楽に楽しめるアクション娯楽大作でした。物語も単純に一直線に進むような感じで理解がしやすいです。
オープニングからぶっ飛んでいます。「SASUKE
」っぽいのが始まったなあと思いながら見ていたら最後まで「SASUKE」っぽかったです。どうやらジェンキンス監督もインスパイアされていたようです。「一体俺は何を見せられているんだ」と思いながらも退屈せずにみることができました。
前作は鑑賞済でしたが、正直うろ覚え状態でした。確か世界大戦の時代にワンダーウーマンが出てきて大暴れするような作品だった気がします。
主人公のダイアナは、スーパーヒーロー「ワンダーウーマン
」としての顔と、「考古学者
」という顔の2つを持っています。
ダイアナのスミソニアン博物館の同僚であるバーバラ(クリステン・ウィグ
)は少々引っ込み思案な性格で、ダイアナに憧れています。
そんな博物館に願いを何でも叶える石が収蔵されたことで、全世界を巻き込んだ騒動が起きるという話です。
1980年代の舞台設定が良し!
1984年がどういう世界だったのかは実体験していないから分かりませんが、ほかの映画や映像作品で言うと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ストレンジャーシングス」みたいな空気感が感じられて良かったです。
ゆっくりとしたテンポで進むので、いわゆるド迫力なアクションシーンは中盤ぐらいまで無かった印象です。
しかし、ダイアナ演じるガル・ガドットの立ち姿は映画映えしますね。
今作の悪役はマックス(ペドロ・パスカル
)という石油会社ブラック・ゴールドの経営者。彼は願いの石を手に入れ、自分自身を願いを叶える石
にしてくれという、アラジンのジャファーみたいなことを言い出します。これは中々奇天烈な発想でしたね。
そこからマックスが大暴走しますが、
なぜここまでするのか?石油王になればそれで良くない?
と疑問が浮かびますが、願いを叶えると自分の一番大切なものを失う=自分を失うということで、こういう結果になったのかな。
一方ダイアナは彼女の願いで、ちゃっかり生き返った元カレのトレバー(クリス・パイン
)と一緒にマックスと対決していく構造。
エジプトやホワイトハウス、ラストは敵の秘密基地。
何かすごいことが起こってる感を出そうとするけど、あまりにも突拍子過ぎてあまり乗れない感じもありました。
というかダイアナが何か孤独すぎないか。
もっと味方がいてもいいんじゃないの。
冒頭のワンダーウーマン達はどこにいるの?
ラストは暴走したバーバラを倒し、マックスを改心させてめでたしめでたしです。
結論から言うと、娯楽大作としては十分及第点だと思います。
中々女性でこういうカッコいいアクションシーンを見せてくれる映画は貴重です。
大画面で見るべき映画です。
あと、前作見てなくても全然楽しめると思います。
個人的にはバーバラが結局ダイアナの引き立て役として終わっていたので、改心して共闘してマックスを打ち倒すという展開が見たかったです。
151分という長編でしたが眠くならずに見れました。
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