エクソシスト のレビュー・感想・評価
レビュー 『俳優の鬼気迫る演技が忘れられないホラー映画の名作!』
監督はウィリアム・フリードキン。1973年公開のホラー映画の金字塔です。ホラー映画の名作として個人的に外せない一作が「エクソシスト」です!
2023年に午前10時の映画祭で、ディレクターズカット版を映画館で鑑賞しました。
初めて鑑賞した時はいつなのかは正直思い出せませんが、女の子の首がクルっと回転するシーンがあることは、ある種のトラウマとして記憶に残っています。
物語の舞台はジョージタウン。女優のクリス・マクニール(エレン・バースティン)の一人娘リーガン(リンダ・ブレア)が悪魔に憑りつかれて、2人の神父が悪魔と対決するという話です。
上映時間は122分。
得体の知れない恐怖が迫る様子を淡々と見せる
本作を改めて観て感じたことがテンポが非常にゆっくりだということ。
劇伴やいきなり驚かされるシーンも少なく淡々と物語が進んでいきます。あまりに丁寧なので、正直眠気も感じてしまいました。
しかし、じっくり見せるからこそ、何も悪くないマクニール母娘のじわじわと追い詰められていく様子、どこを当たっても解決策がない絶望感を高める効果があったと思います。
ホラー映画で登場人物にここまで感情移入させるのはヒューマンドラマとしても質が高い証拠です。
加えて、子役のリンダ・ブレアの存在感。特殊メイクの効果もありますが、彼女の鬼気迫る演技が無ければ、ここまでの名作にはならなかったでしょう。素晴らしかったです。
ディレクターズカット版にはあの衝撃シーンも!
本作品は2000年に『ディレクターズカット版』が制作されています。
監督のウィリアム・フリードキンと製作・脚本のウィリアム・ピーター・ブラッティが、1973年公開時にはカットされた10分に及ぶ未公開映像を加えて再編集したものです。
物語の大筋は同じですが、随所に追加シーンがあり個人的にはディレクターズカット版の方が好きです。特にスパイダーウォークと呼ばれる有名なシーンは必見です!
2023年発売のBlu-rayがおすすめ!
・本作品の迫力のある映像と音響をより楽しむなら『Blu-ray』がおすすめ。2023年11月22日には豪華特典が付いたブルーレイが発売されました!
・ブルーレイには、以下の映像特典が収録されています!!
- ウィリアム・フリードキン監督によるイントロダクション
- イメージ画とストーリー・ボード
- インタビュー・ギャラリー(オリジナル・カット/天国への階段/最後の審判)
- もうひとつのエンディング
- ドキュメンタリー:フイアー・オブ・ゴッド
- 予告編集&TVスポット集/
- 今明かされる撮影秘話
- ジョージタウン~あのロケ地は今~
- 2つのエクソシスト~秘められたる理由~
- 予告編集&TVスポット集&ラジオ・スポット集(ラジオ・スポット集は音声のみ)